経鼻内視鏡について

経鼻内視鏡 = 鼻から入れる胃カメラです

最初はえっ？と思われるかもしれませんが、終わった後には皆さん口からよりもずっと楽！もう口からのむのはしんどい！と言われます。

なぜ楽なのか？

胃カメラが、鼻孔から鼻道を通って咽頭を下り食道へ入っていきますが、この時に「胃カメラが直接舌の付け根に触れない」ため、「オエッ」となることが、ほとんどありません。鼻からの挿入時にも、鼻の穴からゼリー状の局麻剤を注入したうえで従来のものより格段に細い「直径5.3㎜の極細の胃カメラ」を使いますので挿入時の痛みはありません

安心して検査を受けていただくために

全身麻酔をおこなうということは意識レベルを下げて苦痛を感じにくくすることです。意識が低下するとどうなるでしょうか？

胃カメラのときに自分の胃の中がみれない
医師の説明がきけない
医師とのコミュニケーションがとれないのです。

せっかく鼻から胃カメラを入れるのですから検査中に話が出来るというすばらしいメリットを生かさない手はありません。

極細胃カメラは、使用のたびに滅菌室にて厳重に滅菌いたします。

リスク軽減のために

胃カメラの場合、意識レベルが低下すると内容物を嘔吐することがありますが、これは問題です。ノドのところでの反射が鈍くなるため、胃の内容物（胃液など）をまちがって気管に吸い込む危険性が出てくるからです。もし気管の中に胃の内容物が入り込むと、誤嚥性肺炎という重篤な肺炎をおこす可能性もありますが、鼻から入れる胃カメラであればその問題はありません。

もうひとつ怖いのは転落事故です。

意識がもうろうとしていて、今の自分（患者さん）の状態が把握できず、訳がわからなくなって胃カメラの検査中に動いて検査のベッドから落ちてしまう危険性があります。お年寄りでは骨折をすることも考えられます。

メリット一覧

舌根部に胃カメラが直接触れないため咽頭反射が起きにくい
経鼻のため、検査中も会話が可能なため、検査医師とのコミュニケーションがとりやすい
検査にとっても、口からの胃カメラに比べ検査に余裕が生まれるので、あせることなく十分な観察が可能。

注意点

胃カメラはすべて予約制になっています。
原則として必ず一回診察にきていただき、詳しい説明と血液検査をさせていただきます。
そこで胃カメラの日程を決めますので、よろしくお願いします。